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育て上げネットとリクルートが就職氷河期世代支援でアンケート実施

育て上げネットとリクルートが就職氷河期世代支援でアンケート実施

「若者と社会をつなぐ」をミッションに子ども・若者を支える認定NPO法人育て上げネットは、株式会社リクルートと連携し、就職氷河期世代を対象としたアンケート調査を実施しました。

特に、正規雇用を希望しながら非正規雇用として働く方および無業の状態にある方の実態や希望する支援を把握するため、ICT研修を伴う就労支援事業への応募経験のある方のうち、同法人に登録した方を対象としています。結果の概要を以下の通りお知らせします。

また、本調査結果において希望の多かった個別相談や就業体験・お試し就業に関する情報収集、就職活動に向けた対策などの場を提供するため、当社は同法人およびリクルートグループで人材総合サービスを展開する株式会社スタッフサービス・ホールディングスと連携し、2022年3月に就労支援セミナーを開催します。

本セミナーの概要も併せてご案内致します。

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目次

<アンケート調査結果>調査結果サマリー

  • 回答者が仕事探しを始めた理由は「長く働ける安定した仕事に就きたいから」58.3%が最も多く、希望する就業形態は「正社員(フルタイム)」83.4%が最も多かった。
  • 仕事探しで困難に感じたことは、「自分の年齢が不利に感じた」83.0%に次いで「希望する仕事の経験がない」51.9%が多かった。「面接でうまく話せない・何を話していいか分からない」28.1%も多く、おおよそ3人に1人は自己分析や自己PRに課題を感じている。
  • 希望する具体的な支援は、「キャリアカウンセリング」52.8%、「就業体験・お試し就業の機会提供」50.2%に次いで、「利用できる民間人材サービスに関する情報提供」40.4%、「履歴書・職務経歴書対策」37.4%、「面接対策」36.6%が多かった。
  • 現在非就業の方が複数の支援を希望しているほか、回答者のこれまでの経験や現在の就業形態によって、希望する支援が異なっており、それぞれのニーズに合わせた支援が求められる。

調査概要

  • 調査目的: 35~54歳のいわゆる就職氷河期世代で、正社員として働くことを希望する方の現状や希望の労働条件、求める支援を把握すること
  • 調査手法: インターネット調査
  • 調査地域: 全国査期間: 2021年11月19日~2021年12月5日
  • 対象者条件: ICT研修を伴う就労支援事業への応募経験のあり、認定NPO法人育て上げネットに登録した方
  • 有効回答数: 235

希望の就職・転職時期

希望の就職・転職時期は「すぐにでも」と「良いところがあれば」がそれぞれ約30%と分かれる結果となった。「すぐにでも」という回答は、男性の非就業者65.8%で多く、早期の就職・転職を希望している。女性の非正規社員では「すぐにでも」が20.0%と、全体と比較すると少なく、時間がかかってもより希望に合う仕事を探す傾向が見られる。

<アンケート調査結果(詳細)>希望の就業形態

希望の就業形態は「正社員(フルタイム)」83.4%が最も多く、男性の非就業者89.5%と女性の契約・派遣社員86.0%が特に目立つ。

参考数値ではあるが、男性の非正規社員では、全員が「正社員(フルタイム)」を希望している。

全体に比べて、「正社員(短時間)」の回答が女性のパート・アルバイト50.0%と非就業59.0%で多く、関心の高さがうかがえる。 

仕事探しで困難に感じたこと

2020年4月以降の仕事探しの中で困難に感じたことを聞くと、「自分の年齢が不利に感じた」83.0%が最も多く、次いで、「希望する仕事の経験がない」51.9%、「自分の希望に合う求人が見つからない」49.8%が多い。自分の経験や希望に合致する仕事が見つからないことが就職・転職活動のネックになっている可能性が考えられる。
次に多いのは「自分に合った仕事が分からない」31.9%、「面接でうまく話せない・何を話していいか分からない」28.1%で、おおよそ3人に1人は自己分析や自己PRに課題を感じている。

仕事探しにおける重視点

「仕事内容(職種)」88.1%が最も多く、男性の非就業者では90%を超える。参考数値ではあるが、男性の非正規社員でも90%を超えており、仕事探しの中で困難に感じたこととして「希望する仕事の経験がない」が多く挙がっていたことと照らし合わせると、希望する仕事の内容と自分の経験のミスマッチが起こっている可能性が考えられる。

全体と比べると、女性は「通勤時間(通いやすさ)」83.2%、「勤務日数(休日、休暇)」74.5%、「勤務時間帯」65.0%、「勤務時間数」51.1%と時間や日数を重視している。

希望する支援

ICT関連の研修を除くと、「キャリアカウンセリング」52.8%、「就業体験・お試し就業の機会提供」50.2%が多い。その他、「利用できる民間人材サービスに関する情報提供」40.4%、「履歴書・職務経歴書対策」37.4%、「面接対策」36.6%が上位に挙げられた。

全体と比較すると、男性の非就業者では複数の支援を希望する傾向があり、女性の非正規社員ではPCスキル研修、非就業者では就業体験や情報提供のニーズが目立ち、それぞれの希望に合わせた就労支援の実施が望まれる。

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