申し込みブラックとは、短期間に複数のクレジットカードの申し込みをすることによって起こり得るブラックリスト入りに類似する状況を指します。このような状況になると、新たにクレジットカードの申し込みをする際に、カード会社の審査に通らなくなったり、審査が困難になる可能性があります。アメックスは一部、日本の一般的なクレジットカードと異なる審査をおこないます。審査が不安な方はアメックスも検討してみましょう。
各カード会社によって、「短期間に複数の申し込み」という数が異なりますが、一か月以内に3枚以上のカードの申し込みをすると、申し込みブラックになってしまう可能性があると言われています。このような状況は、延滞や貸倒によるブラックリスト入りよりも、誰にでも起こり得ることが怖いところです。
クレジットカードを短期間で複数申込むことを避けよう
多重申し込みが申し込みブラックになる理由は、多くの場合、クレジットカードで利用した代金は翌月に口座から引き落とされるためです。カードは「ショッピング枠」(買い物などで利用する制限額)と「キャッシング枠」(お金を借りるための上限額)を有しており、複数のカードを持っていると利用できる金額も増加しますが、支払いが滞る可能性も上がります。
カード会社は、貸したお金を返してもらえないことが大きな問題であり、資金繰りに困っているとみなされるリスクもあります。そのため、同時期に複数のカードの申し込みを行っている人は、申し込みブラックとして審査段階で拒否されることがあります。
また、ポイント狙いで使わないような入会キャンペーンや、クレジットカード現金化のために手当たり次第に申し込んでいる人も、多重申し込みを禁止する意味でブロックされます。
カードローンも多重申込はNG
申し込みブラックはクレジットカードに限らず、カードローンにおいても同様です。多重申し込みをすると、カードローンでも申し込みブラックになってしまいます。
クレジットカードの申し込み、利用、カードローンの契約、借り入れ・返済などの情報は、「個人信用情報機関」と呼ばれる専門機関で管理されています。この機関には、カード会社や貸金業、割賦販売を行う企業が加盟しており、信用情報を調査するために情報の開示請求が行えます。
このため、クレジットカードの申し込み時にはカードローンの情報もカード会社に渡されます。この場合、同時にカードローンにも申し込んでいると審査が困難になる可能性があります。
信用情報機関への問合せ
カードの審査に落ちたときに、自分が申し込みブラックになっているかどうかを確認することはできます。個人信用情報機関には、企業以外にも個人からの情報の開示請求が可能です。
短期間に複数のカードの申し込みをしたことがあると思われる方は、情報の開示請求をして、最近の申し込み状況を確認することをお勧めします。
日本には、「CIC」、「JICC」、「JBA(KSC)」という3つの個人信用情報機関があります。多くのクレジットカード会社はCICに加盟していますが、JICCには消費者金融を営む企業や信販会社が、JBAには銀行系や外資系の一部クレジットカード会社が加盟しています。
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情報開示の方法
CICでは、情報の開示請求を4つの方法で行うことができます。パソコン、スマートフォン、郵送、窓口などが含まれます。
開示請求により確認できる情報は、クレジット情報、申し込み情報、利用記録のそれぞれ50件までです。これ以前の情報は見ることはできません。インターネット開示請求が便利でスピーディーですが、手数料は1,000円で、クレジットカード払いに限定されています。インターネット開示請求では、PDF形式の開示報告書を印刷することもできます。
郵送を使う場合は、申し込みから報告書の到着までに約10日かかります。また、1,000円の定額小為替証書がゆうちょ銀行で発行される必要があります。
窓口は平日にのみ受付があり、10時から16時までですが、12時から13時の間は受付時間外です。郵送・窓口どちらの場合も、本人確認書類が必要です。窓口での手数料は500円の現金です。